今や手はもちろん、足にも施すのが当たり前になったマニキュアは、女性にとって欠かせないおしゃれで、冬場は手だけという女性も、夏は素足になったり、サンダル履きになったりすることから、足にもマニキュアを塗る人がほとんどです。
冬場でも、靴を脱いだときにつま先が透き通るパンティストッキング、レギンスやトレンカを履くという場合は、足にも通年マニキュアを塗っているという人もいるでしょう。
おしゃれというよりは、身だしなみに近くなってきたとさえいえます。そんな女性たちがついやってしまうのが、居心地のいいリビングのカーペットに座ってマニキュアを塗っていて、うっかりこぼしてしまうことです。
テーブルの上などにマニキュアのボトルを置いて塗ると、足の爪に持っていくまでに落ちてしまいますので、それを避けようとしてボトルをカーペットの上に置きがちです。
けれど、これが結局のところは仇となり、マニキュアのボトルを倒してしまって結局、カーペットに付いてしまうというパターンがほとんどです。
あるいは、まだ乾ききっていない状態でカーペットに触れてしまったり、筆先から落ちたりするということもあるでしょうから、事情は違ってもマニキュアでカーペットを汚してしまったとことがある女性はかなり多いと思われます。
マニキュアを落とすといえば
マニキュアを落とすには除光液を使うのが当たり前ですが、これが実はカーペットにも使えるのです。
注意しなくてはならないのは、マニキュアのボトルを倒してしまい、大量にこぼれたときです。
大量にこぼれると、カーぺットを通して下まで色が付いてしまうため、放置しておくと床まで到達したマニキュアがますます取れなくなりますので、とにかく素早く取り除くことが求められます。
大量にこぼしてしまったときは、まずカーペットの裏側のマニキュアをこぼした部分に、古いタオルやぼろ布などの汚れてもいいものを敷きます。
これで床への色移りを防げますので、やってしまったというときはとにかくすぐに布を床とカーペットの間に挟んで色移りを防ぎましょう。
除光液を使って行うマニキュアの取り除き方
除光液を布にしみこませ、こぼしたマニキュアの上からポンポンと叩くようにして布にマニキュアを落としていきます。
マニキュアを、カーペットから除光液をにじませた布へ移動させる感じです。
この方法でマニキュアをカーペットから取り除けたら、次に中性洗剤を薄めたぬるま湯を用意し、新しい布を浸して軽く絞り、除光液をつけた部分をまたポンポンと叩くようにします。
二度目の作業は、マニキュアは取れても、今度は除光液がカーペットに残ってしまうため、除光液を取り除くための汚れ落としの工程です。
カーペットにマニキュアをこぼしてしまったときは、二段階の作業で汚れを取り除くことが必要になると覚えておくことが大事です。
除光液以外に落とす方法はあるのか
マニキュアをこぼしてしまったときに限って、除光液が残り少ないという困った状況が無きにしも非ずです。
そんなときのために、除光液の代わりにマニキュアを落とす方法を知っておく必要があります。
除光液がないときには、過酸化水素水やベンジンで汚れを落とすことが可能です。ベンジンなんてないし、過酸化水素水が何かがそもそもわからないという人は多いでしょう。
過酸化水素水とはいわゆるオキシドールのことで、傷ができたときに消毒に使う消毒薬です。
ベンジンがあるという家庭は少ないでしょうが、オキシドールならあるという家は多いでしょうから、オキシドールが使えると知っていれば、除光液がないときの対策になります。
ただ、どれを使った場合も漂白作用によってカーペットの色が抜けてしまう可能性がありますので、目立たないところで試してから、色落ちしないことを確認して使うのがいいでしょう。
ベンジンも過酸化水素水も、除光液と同じように、中性洗剤を使う二段階の方法で拭き取ることが重要です。
高価なカーペットは安易に行うのは考え物
高価なカーペットであれば、色落ちしないことを確認したとして、生地そのものが傷んでしまう可能性があり、こればかりは何とも対処方法がありません。
そのため、とりあえず床移りしないようにしておき、カーペットの汚れを取ってくれるクリーニング店に持ち込んだ方がいい場合もあります。特に価値の高いカーペットであれば、専門家にゆだねてしまうのが安心です。
こだわりの品や、これからも使い続けたい場合にはクリーニングが一番安全です。
うっかりマニキュアでカーペットを落としたときに、まず何をすればいいのかから、自分でできる汚れ落としの方法やアイテムをまとめてみました。何度もつけてしまうかもしれない汚れのため、自分でできるようになっておくと楽です。
ただし、ダメにしたくない場合は早急にクリーニング店に持ち込むのが、安全かつ確実な汚れ落としになることも知っておきましょう。