涼しいけれどシワになりやすく傷みやすい麻ジャケットのお手入れ法とは

暑い夏の時期にもスーツが不可欠という方や、きちんとしたスタイルで出かけなければいけないとき、麻素材の服があると助かります。

ジャケットをはじめ、パンツスーツやワンピース、スカートなどがありますが、いずれも高級品であり、涼しく着れるのが特徴です。もっとも、涼しくデリケートな素材だけに取り扱いが難しいのが難点です。

そのため、麻の性質をよくご存知の方だと、涼しいのは分かっていても、わざと麻100%は避けて、麻と綿の混合品などを選ぶ方も多いことでしょう。一方、麻の性質をよく知らずに、お店の方に涼しいからとすすめられるままに購入してしまったという方は一度着用して驚かれた経験があるのではないでしょうか。

スカートを1日履いていただけでシワシワになってしまった、薄手だからとカバンにジェットを丸めて入れていったら、取り出したときにシワシワになっていて、とても人前で着られなかったという経験をお持ちの方もいるかもしれません。

麻ジャケットやスカートがシワにならないようにするには

麻100%の衣類は着た瞬間にひんやりと感じるほど涼しく、軽くて着やすく、見た目には高級感を感じる光沢があり、麻の衣類を着用していると、それだけで品があります。一方で、とてもシワになりやすいので着方や取り扱いには注意が必要です。

たとえば、スカートの場合なら長時間のデスクワークや式典などで座ったままの状態が続くイベントなどにはあまりおすすめできません。司会をする、受付をする、立ったままで接客をするなど、あまり立ち座りを繰り返したり、長時間座ることがないケースにおすすめです。

電車やバス、車での移動にも気を付けましょう。一方、ジャケットも1日に何度も脱ぎ着を繰り返すことが予定されていたり、ジャケット姿で作業を行うようなケースには不向きです。

シワはどうやってとる?

動きや取り扱いに気を付けていても、どうしてもシワができてしまう麻の衣類は帰宅後どのように対処すれば良いでしょうか。一般的なジャケットやスカートのようにハンガーにかけるだけというわけにはいきません。ハンガーにかけておくだけで、シワが自然と元に戻るということはないので、やはりアイロンがけをしておくことが大切です。

とてもデリケートな素材なので当て布をして、その上から霧吹きでサッと水を吹きかけてから、縫い目に添わせるようにしてシワを伸ばしましょう。

温度は低温が基本ですが、お手持ちのアイロンに麻というマークがあれば、それに合わせて使用しましょう。その後、シワがつかないようにジャケットなら幅広のハンガーに、スカートなら折り目を付けずに吊るせるタイプのハンガーを使って吊るしておくのがおすすめです。

デリケートな麻のジャケットやスカートが汚れたらどうする?

麻のジャケットやスカートなどは夏場に着ることが多いため、どうしても汗汚れなどがついてしまいます。シワになりやすい素材なので、洗濯表示に書いてある方法を守るのはもちろんですが、間違っても洗濯機に入れることはないようにしましょう。

手洗いOKの表示がある場合には優しく押し洗いが基本です。汚れているからと揉み洗いをしたり、じゃぶじゃぶ洗ってギュッと雑巾搾りなどはしないように気を付けましょう。汗で黄ばみなどがついてしまったときには液体の洗濯洗剤を溶いて、10分ほど浸け置きしておくと落ちが良くなります。

汚れを落とすにはぬるま湯がおすすめですが、熱湯は麻を傷めてしまうので、水を入れて麻の衣類を入れたたらいに、直接、沸騰したやかんのお湯などを注ぐことはやめてください。普通より、ややぬるめのぬるま湯を作って利用するのがおすすすめです。

また、洗剤が残っているとカピカピになったり、シワの原因になるので、泡が残らないほどに何度も水またはぬるま湯を替えて、軽く押すようにすすぎ洗いをすると良いでしょう。洗濯機での脱水も手で絞るのもNGなので、濡れた状態で浴室や日陰に干します。

型崩れを防ぐよう、肩のあたりなどを軽く伸ばしたら、そのまま放置します。水が垂れていく重みでシワが伸び、麻の軽量素材なので比較的早く水気もなくなります。この際、直射日光のあたる場所は避け、陰干しか、水が滴っても大丈夫な浴室などを利用するのがおすすめです。

麻の衣類は高級品が多く、ご自身で洗濯したり、アイロンをかけたりすることに抵抗感がある方も多いことでしょう。そうした際にはクリーニング店に頼むのがベストです。クリーニングのプロですから、麻の素材の専門知識をもって丁寧に仕上げてくれます。

麻のジャケットやスカートなどは涼しくて暑い時期には人気ですが、シワになりやすいのがネックです。着た後はアイロンかけでシワを伸ばすとともに、自宅で洗濯をする際にも優しく手洗いし、絞らずにそのまま干すのが基本です。不安な方はクリーニングのプロにお任せしましょう。

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