毎日洗濯をしている人なら気づいていると思われますが、洋服には汚れやすいパーツというものがあります。
そこをきれいにするしないとでは、見た目が違ってくるのはもちろん、愛用できる期間も変わってきます。
こまめに汚れを落としておけば、全体にきれいに見えて長く着られますが、汚れをそのままにしておくと取れなくなり、早く処分してしまうことになってしまうからです。
冬の寒さをガードしてくれてありがたいダウンコートにも、汚れやすいパーツがあります。このパーツがどこかを知っていると重点的にお手入れできますので、長く愛用できるでしょう。
すべての洋服に共通するパーツはここ
どんな洋服にもいえることですが、直接肌が触れるところは汚れてしまいます。
特に襟元と首元は、ワイシャツにブラウス、セーターやカットソーなどで経験済みという人がほとんどです。
ダウンコートの場合も、タートルネックを着用したり、マフラーやスカーフを首元に巻いてから着たりしたとしても、顔部分が襟元に当たり、どうしても汚れます。
また、常にタートルネックを着られるという保証はないですし、体温調節のためにマフラーなどは取ることもあるでしょう。
そうすると、襟元だけでなく首元も汚れてしまい、どちらにしても衿から首回りにかけては汚れが付いてしまうと考えなければなりません。
ここも共通する汚れるパーツ
次に汚れるパーツといえば、袖口です。洗剤などで襟・袖汚れにといった通常洗濯機に投入する洗剤以外に、部分洗いのための洗剤が売られているくらいですから、袖口は襟元とともに確実に汚れるパーツです。
汚れの原因は着たまま食事をしているときに起こる、うっかり食べ物に袖が触れてしまうことや、ダウンを着た状態で文字を書いていて、すでに書いた文字の筆記具のインクや鉛筆の芯などが付着してしまうことです。
油性のインクなどであれば、完全に落とすのは難しいといえますし、メイクをしているときにコスメが袖口に付くと、これまた落とすのが困難です。
特にリキッド系のファンデーションなどは、なかなか落ちない汚れになってしまいます。
これらの汚れが目立つという経験は誰もがしているため、ダウンコートに限らずアウターは汚れの目立たない黒や茶色、ネイビーなどを選ぶという人は多いでしょう。
気になる人は気づいているパーツ
潔癖症の人なら、腰回りが気になっているのではないでしょうか。
駅のホームなどで電車を待っている間に腰を下ろすベンチや、公共交通機関を利用したときの座席、ショッピングモールなどで多くの人が腰を下ろすカフェなどに座ったりすると、座らざるを得ないとはいえ気になります。
時には汚れた服を着ている人や、汚れた座席に間違いなく座ったとわかるときもあります。
電車やバスなどで、子供に靴を履かせたままシートに立たせている親を目にしたことがある人は多いでしょう。
見ていれば、空いてもあえて座らずにいられますが、知らないうちに汚れていたら、座ったときの腰回りに確実に付着してしまいます。
さらに、医療機関を受診したときなども、寒いときはダウンコートを着たままということもありますので、ウイルスや細菌の付着などが気になるところです。
とはいえ、毎回洗うわけにもいかず、せいぜい帰宅時に布で拭いたり、風通しの良いところで干したりしておく程度の対策しかできません。
これらの汚れは袖や襟に比べてはっきりと汚れているとわかりにくいことから、気にならない人は気づかない部位といえます。
同じく気づきにくいものの実は汚れているパーツ
腰回りと同様に汚れていることがあまりわからないけれど、実は汚れているのがポケットの周辺です。
ダウンコートを着用するときは手袋をしていることも多いので、素手でポケットに手を入れることもあれば、手袋をして手を入れることもあり、それほど目立った汚れにならない場合もあります。
白や、明るい色なら目立つでしょうが、汚れが目立つのを避けて濃い色を選んだのなら、まず気づきません。けれど、手にはさまざまな雑菌が付いていますし、時にはポケットの中に小銭などを直接入れることもあるでしょう。
ポケットから出し入れするたびに、周辺に汚れが付き、蓄積しやすい要素を持った部分です。
昨今、スマートフォンを入れている人が多く、頻繁に出し入れすることから、ふと見たら汚れが目立っていてびっくりということも増えてきているパーツです。
見た目に汚れているところはきれいにしなくてはと思いますが、実はそうでないところも汚れているのがダウンコートなのだという意識を持っておくことが大事です。
その上で、汚れやすい4つのパーツはどこなのかを知り、それぞれの汚れの対処方法を知っておくことで、汚れに対処できるようになります。
全体のクリーニングをシーズンに1度にするのなら、ぜひ知っておきたいダウンコートを着るときの注意点です。